安全な日本とは違い、ヨーロッパへ行く際は普段よりもちょっぴり気を引き締めたいものです。
ヨーロッパは決して危険な場所ばかりではありませんが、日本よりも治安が悪く、有名な観光地など人の多く集まる場所では盗難やスリなど、外国人を狙った犯罪が多いのも事実です。
せっかくの楽しい旅行も、スリやトラブルに遭ってしまっては台無しですよね。
気を付け過ぎて、怖がる必要はないですが、楽しく旅するためには自分の身を守ることも大切ですよね。
『ちょっと面倒かも』と思うような対策もしておくに越したことはありません。
今回ははじめてヨーロッパ旅行に行かれる方が知っておくと安心な、ヨーロッパ旅行で気をつけるべきポイントをご紹介します。
この記事を読んで、実践していただき、ヨーロッパでトラブルに遭う方が少なくなると嬉しいです。
筆者の実体験
私はパリに住んでいた時、電車の中で長財布をスられた事があります。
以下の流れで行動していたため、ほぼ100%電車の中だと思います。
レストランで食事後にお会計(この時財布があることを確認)
↓
電車で移動
↓
デパートで買い物中に財布が無くなったことに気付く
私の使っていたバッグはチャックで開け閉めするタイプでしたが、全体が閉まらず両サイドが少し開いていているものでした。
中身がサイドから少し見え、手がギリギリ入るくらいの隙間もありました。
そして、ひじにバッグをかけており、バッグには目を向けず、バッグと反対側に立っていた友人との話すことに夢中でした。
スられた時は全く気づかず、一緒にいた友人も分からなかったとのこと。
スられたことに気づいた後は、クレジットカードを止めたり、再発行する手続きが大変で、もうあんな思いはしたくないです。
今となっては、『気が引き締まるいい経験になった』と思えるようになりましたが、当時は結構凹みました。
では、どんなところでスリや盗難が多いのか。
私や友人の場合だとこのような場面が多いです。
- 人の多い観光スポット
- 電車やバスなどの乗り物の中
- 街中でのアンケート中にスリ
- レストランでの食事中
- いきなり話しかけて、話している隙に別の人がスリ
- ホテルの部屋で盗難
これはほんの一部で、この他にも色々な手口があります。
気をつけるべきポイント!!
次に、上記のようなトラブルに遭わない為に気をつけるべきポイントをご紹介します。
観光をしていると、周りの景色や建物全てが物珍しく、ついつい気が緩みがちになりますよね。
しかし、ヨーロッパはスリが日常茶飯事なので、気を抜いていると、スリの餌食に、、泣
写真撮影やおしゃべりに夢中になって荷物から目を離していたら、大事な財布やスマホや荷物が無くなっていたなんてこともよく聞きます。
その為、いつもより気を引き締めて、常に狙われていると思って行動するようにしましょう。
観光スポットや人ごみを通る際は、とくに注意が必要です!
ホテルに荷物を置いておく時も要注意です! ホテルの従業員が窃盗をする場合もあると聞きます。
私はホテルから出る際、スーツケースの鍵を必ず閉めるようにしています。
食事などで少しの間ホテルの部屋を出る際も、パソコンなどの高額なものはスーツケースの中に入れ、金庫がある場合は貴重品は金庫に入れたりもします。
一定レベル以上のホテルであれば盗難の可能性は低くなるので、少し高くてもセキュリティーがしっかりしたホテルを選ぶと良いでしょう。
出来れば疑いたくないですし、『盗みたくなるものがないようにしておくこと』が大事なのかなと思います。
気をつけすぎる必要はないと思いますが、少し意識しているだけで、全然違いますよ。
日本では夜に一人で出歩いても、危険な目に遭うことはほとんどありませんね。
しかし、ヨーロッパでは「夜道を1人で歩くのは危険」というのが常識です。
夜道は視界も悪く、日中と比べて格段に危険性が上がります。
特に女性は男性に比べて力が弱い為、女性の方が襲われる危険性が高いです。
どうしても、外出しなければならない場合は、出来るだけ大人数で(信頼できる男性が一緒だと尚良い)、人通りの多い、街灯のある道を歩くようにしましょう。
私は海外旅行の際、出来るだけ遅い時間の外出は控えていますが、夕食などで帰りが遅くなってしまった時は、タクシーを使うなどして、なるべく夜道を歩かないようにしています。

また、夜でなくても、このような人通りの少ない路地を歩く際は、少し注意しながら歩くようにしてくださいね。※フランスの街中の写真です。

旅先で貴重品を盗まれないためには、常に身に付けて置くことも大切です。
バッグはできる限り地面に置かない、目を離さないようにしましょう。
色んなバッグがありますが、私のおすすめは斜めがけできるショルダーバッグです。
両手が空き自由に行動出来ますし、斜めがけにしておけば簡単にはカバンを奪われることもなく防犯対策にもなります。
バッグを選ぶ際は盗難防止のためにバッグの口はファスナーなどでしっかり締められるタイプがベストです!
そして、バッグを持つ際は体の前バッグがくるようにして、常に見えるようにしておくと安心です。
リュックも両手が空くので便利ですが、防犯の面ではあまりおすすめ出来ません。
リュックを使用している場合、荷物が自分の後ろにあり、気づかないうちにリュックの中の貴重品がスリの被害にあうということがあります。
リュックを使いたい場合は、以下の方法ががおすすめです。
- 貴重品はリュックの下の方に入れる
- 貴重品はなるべく入れない
- 出来るだけ、体の前に背負うようにする
是非、旅行時のバッグを選ぶ際の参考にしてみてください。

海外では、貴重品をズボンや上着の外ポケットに入れない方がいいです。
これはスリに遭いやすいだけではなく、うっかり落としてしまったりする可能性も高いからです。
私の知り合いはズボンの後ろポケットにスマホを入れていて、スリに遭いました。
ズボンのポケットだと、大体の形やサイズを見たら、何が入っているか分かりますよね。
その為、貴重品はバッグやジャケットの内ポケットなど、できるだけ安全な場所にしまいましょう!
高価なものを身につけているとそれだけで狙われる確率が上がります。
日本人=お金持ち というイメージもあるようです。
せっかくの海外旅行でオシャレしたくなるのは分かりますが、一目で高価なものと分かるブランド品の服やバッグなどを身につけて街を歩く際は注意が必要です。
海外ではスマートフォンの盗難も多いので(売ってお金に出来るため)、歩きスマホも出来るだけしないようにしましょう。
万が一スリや盗難にあってしまった際、現金は戻ってきません。
クレジットカードには自動的に「紛失保険・盗難保険」が付帯しているので、万が一不正利用された時、保険がききます。
クレジットカードの盗難に遭った場合は、クレジットカード会社に連絡し、警察署にクレジットカードの紛失届と盗難届を出しましょう!
旅行中、現金が必要な場合、私は現地のATMでキャッシングすることが多いです。
ATMによっては、使用できないカードもあるので、クレジットカードは2~3枚持っておくと安心です。
旅行中は気が緩み、うっかり事故やトラブルが起きやすいものです。
そんな時に頼りになるのが海外旅行保険です。
盗難などの被害はもちろん、病気やケガ、現地で買ったものが壊れてしまったときのショッピング補償がついている保険もあります。
私は以前イタリアに旅行した際、具合が悪くなって現地の病院に行ったことがあります。
海外旅行保険に加入していたので、申請をして、後日ちゃんとお金が戻ってきました。
保険会社や補償内容によってまざまなプランがあるので、是非ご自分に合ったものを見つけてみてください!
海外旅行保険が付帯されているクレジットカードを持っていれば、加入手続きなしで海外旅行保険を利用できます。
所持しているクレジットカードによって保険会社および補償内容が決まっているので、旅行前に確認しておくといいでしょう。
海外旅行をする前に調べておきたいのが現地の治安情報。
何も知らずに足を踏み入れてしまうと、思わぬ被害に遭うことがあります。
私は渡航前、渡航先の治安をネットで調べるようにしています。
外務省が運営している「海外安全ホームページ」は国 ・地域別の海外安全情報を見ることができるのでおすすめです。
また各国・地域における新型コロナウイルスの感染状況も知ることができるので、旅行先を決めるときの参考にもなります。
渡航前に是非チェックしてみてください。
海外タクシーでよくあるのが『ぼったくり』です。
私も何度かぼったくられたことがあります。 中国、フランス、アメリカ etc…
物価の安い国では、そもそもの金額が日本より安いから、ぼったくられても気づかないこともあります。
以前、中国でタクシーを利用した時、全然高いと思ってなかったのですが、現地の知り合いに聞いて、通常の倍以上の料金を払っていることを知りました。
それ以来、現地のタクシーではなく、Uber(ウーバー)を使うようにしています。
Uberはタクシーの様に目的地まで送迎してくれる配車サービスです。
スマートフォンのアプリから簡単に利用できます。
Uberのいい点は、『ぼったくられない』、『タクシーより安い』。
事前にアプリで目的地を決め、車を配車する前に支払う料金がわかるのでぼったくりに遭うことはありません。
会計は、事前登録しておくクレジットカードで決済し、ドライバー直接現金を渡す必要がありません。
チップも乗ったあと、アプリから払えます。
スマホと通信手段が無いと利用できないので、Wi-Fiが使えるようにしておいてくださいね。
Uberが利用できない国や地域ではタクシーに乗る前に『目的地までの料金はどれくらいか』運転手さんに確認してから乗るようにしています。
乗ってしまってから、ぼったくりに遭ったと感じた場合はすぐに近くの大通りで降ろしてもらうといいと思います。
また、タクシーを選ぶ際は『個人タクシー』ではなく、『正規タクシー』を選ぶようにしましょう。
まとめ
今回はヨーロッパ旅行の際に気を付けるべきポイントや渡航前にチェックしておくべきポイントをご紹介させていただきました。
私も1度スリにあった経験がありますが、上記の事を意識するようになってからは、スリに遭ったことはないです。
トラブルに巻き込まれないよう準備し、少し意識するだけで、トラブルを遠ざけることができますよ。
万全の対策で、安全に楽しく海外旅行を楽しみましょう。